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短期離職を繰り返す人は必読。共通する特徴や病気の可能性を解説

暗い部屋で目を覆う人

短期離職を繰り返す人には、どのような共通点があるのでしょうか。

今回は、短期で離職・転職を繰り返している人の特徴や病気の可能性、今後の転職に与える影響について解説します。

また、年代ごとに短期離職を繰り返す人のキャリアへの影響についても紹介するので、参考にしてください。

目次

短期離職を繰り返す人に関する実際の声

短期離職を繰り返している人は、悲観的な感情を抱きやすい傾向にあります。

実際にSNSでの声をみてみましょう。

短期離職を2度以上繰り返していることで、転職での風当たりの強さを痛感する人がいるようです。また、何度かすぐ退職していると長く働くことに拒否反応を示してしまうこともあるでしょう。

明確な理由がなく短期離職を繰り返していると、辞めることが癖になる場合もあります。

短期離職を繰り返す人の特徴

短期離職とは、入社してから3カ月~半年で離職することをさすのが一般的です。1つの職場で長く勤められずに短期離職を繰り返す人には、共通点があります。

ここからは、短期離職を繰り返す人の特徴について詳しく解説します。自分を見直すために、当てはまる項目がないかチェックしてくださいね。

メンタルの状態が不安定

メンタルの状態が不安定だと、仕事への集中力が妨げられたり、ストレス耐性の低下を招いたりします。仕事へのプレッシャーやストレスに対処できず、心が折れてしまうのです。

たとえば、ささいなミスや上司・同僚からの言葉に過剰に反応し、自信を喪失してしまう人もいるでしょう。また情緒が安定せずに、やる気が出ない日や不安感に駆られる日など、日によって気持ちにばらつきがみられる人もいます。

メンタルな状態が不安定なため、仕事へのモチベーションを維持するのが難しく、能力をうまく発揮できないことが考えられます。また人間関係の構築にも悪影響をおよぼし、孤独感を抱えてしまう人もいるでしょう。

離職することが癖になっている

短期離職を繰り返していると、仕事で壁にぶつかったときに、すぐに「辞める」という選択肢が頭に浮かぶようになります。一度短期離職をし、その場しのぎの解決策になった経験をもつ人は、離職が癖になっている可能性があります。

そして、人間関係のトラブルや仕事内容への不満が発生したときに「また辞めれば大丈夫だ」と、問題解決の手段として選んでしまう傾向にあるのです。

転職そのものは悪いことではありません。しかし、安易に繰り返すと離職に慣れてしまうこともあるため、注意が必要です。

転職先の企業の選定が良くない

転職活動時の自己分析力と、自分に合った企業を見極める力が弱く、転職先の企業の選定が悪いと、短期離職を繰り返す原因になります。

たとえば、自分のレベルに合っていない企業に入社して身体的・精神的に負担を感じる場合や、安定志向な性格なのに実力主義のベンチャー企業に入社してしまう場合などです。

また「早く次の就職先を決めたい」と焦って、転職する際の条件を妥協したり、企業研究を怠ったりすると、ミスマッチな転職先を選んでしまうケースも少なくありません

業種や職種の選定が良くない

業種や職種の選び方が悪いと、短期離職を繰り返す原因になります。

やりたい仕事や興味がある仕事と、自分に向いている仕事は、必ずしも一緒とは限りません。

たとえば、接客業に華やかなイメージをもって入社したところ、体力が必要だったり、顧客とのやりとりに神経を使ったりして、仕事に行くのがつらくなってしまうケースなどが挙げられます。

自分の性格や能力に合わない仕事では、モチベーションが続かずに長く働くことが難しくなるのです。

飽き性

新しいことにチャレンジしても、すぐに飽きてしまう人は、1つの仕事に長く就くのが難しく、短期離職を繰り返す傾向にあります。

キャリアが不安定になったり、スキルアップの機会を逃したりする可能性があります。

好んで短期離職を繰り返している

短期離職を肯定的に捉え、積極的に繰り返す人もいます。

1社で定着せずに短期間で職場を変えていく人を「ジョブホッパー」と呼びます。「さまざまな企業や業種を経験することで、スキルや知識を幅広く習得したい」と考えている人が多い印象です。

しかし、企業側からみるとポジティブな印象をもたれるとは限らない点に注意すべきです。「忍耐力や責任感に欠ける」といったイメージを与える可能性を考慮しましょう。

人間関係の構築が苦手

人間関係の構築が苦手な人も、短期離職を繰り返す傾向にあります。人間関係が良好だと「ここで長く働きたい」というモチベーションにつながります。

しかし、新しい環境になじめなかったり、コミュニケーションに苦手意識があったりすると、職場になじめずに孤立してしまうこともあるでしょう。新たな人間関係を構築する前に離職してしまうため、1つの職場に長くいられないのです。

目標がない

将来の目標やキャリアプランがないと、1つの職場への定着率が低く、短期離職を繰り返す可能性があります。

なぜなら仕事へのモチベーションを維持しにくいためです。仕事をする理由や将来の理想像を明確にしないと、目の前の仕事に意味を見い出しにくいのです。

短期離職を繰り返してしまう病気はある?

結論、短期離職を繰り返してしまうことに、特定の診断名があるわけではありません。

しかし、気分の落ち込みや意欲低下を引き起こすうつ病や、新しい職場に適応できずに強いストレスを感じる適応障害、活動に集中できない・気が散りやすいなどのADHD(注意欠陥・多動性障害)が、短期離職の原因になることは考えられます。

ADHDの人は転職を繰り返す傾向にある?

ADHDとは、不注意、多動性、衝動性の3症状を主な特徴とする生まれつきの精神疾患です。

それぞれの特徴例は、以下のとおりです。

不注意多動性、衝動性
・活動に集中できない
・気が散りやすい
・順序立てて物事に取り組めない
・じっとしていられない
・待つのが苦手
・衝動的な感情や行動を抑えられない
ADHDの症状例

「ADHDがあると転職回数が増える」というイメージをもつ方も少なくありません。これには3つの理由が考えられます。

  • ADHDの性質が人間関係に支障をきたし、会社の居心地が悪くなる
  • こなせる仕事とうまくできない仕事の差が大きい
  • 人の気持ちを汲み取るのが苦手

短期離職を繰り返す人に必ずしも病気があるとは限りません。しかし、上記の特徴に当てはまり、生活に支障がある場合は、一度病院を受診するとよいでしょう。

また、就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジさまのコラムでは大人のADHDについて、より専門的に詳しく解説されています。興味のある方は合わせて読んでみてくださいね。

出典:
ADHD(注意欠如・多動症)の診断と治療|e‐ヘルスネット
大人の注意欠如・多動症(ADHD)とは|武田薬品工業

短期離職を繰り返す人に待ち受けること

ここからは、短期離職を繰り返す人が社会や今後の生活でどのような状態に陥るかについて、解説します。

転職活動で不利になる

短期離職を繰り返すと、転職活動で不利になるケースがあります。しかし、退職した理由をポジティブに説明できれば、転職活動に与えるマイナスな影響を最小限にできるでしょう。

退職理由は、面接時にほぼ必ず聞かれる項目です。面接前に短期離職を繰り返す理由を分析し、前向きな理由を伝えられるように準備しましょう。

採用をもらえるかは、短期離職の回数も重要?

短期離職の回数よりも退職理由のほうが、選考に影響を与える傾向にあります。 業種や職種によって、転職回数に対する捉え方が異なることを押さえておきましょう。

ただし、短期離職の回数が多すぎたり、短期間で頻繁に辞めていたりする場合は、採用担当者にマイナスな印象を強く与えてしまう可能性があります。

生活が安定しない

短期離職を繰り返すと、収入が不安定になり、生活が安定しない可能性があります。転職活動中は無収入になることもあり、継続収入が途絶えてしまうかもしれません。

特に1人暮らしの人は、家賃や光熱費の支払いが滞るリスクがあることを押さえておきましょう。

社会的信用が下がる

短期離職を繰り返すと、社会的信用が低下し、住宅ローン審査やクレジットカード発行などに悪影響をおよぼす可能性があります。金融機関との取引では、安定した収入や職歴が重視されるからです。

働くこと自体が嫌になる

短期離職を繰り返すなかで、仕事に対するネガティブな感情が増していき、働くこと自体が嫌になってしまうかもしれません。

新しい職場に慣れずに転職してしまうと、なかなか心が休まらないですよね。またキャリアを築くチャンスが得られず、やりがいや達成感を得にくいことも考えられます。

【年齢別】短期離職を繰り返すことによるキャリアへの影響

ここでは、年齢別に短期離職を繰り返している事実が今後のキャリアに与える影響について解説します。

20代

20代で短期離職を繰り返していると、選考時に「忍耐力がない」「キャリアの軸が定まっていない」とみなされるリスクがあります。

企業は20代に対して柔軟なキャリア形成を期待する反面、一定の勤続期間を求める傾向もあります。

4年制の大学を現役で卒業した場合、22歳で社会人になります。20代はそこから8年間なので、3回以上転職を繰り返している人はやや注意が必要です。

選考では「なぜ短期間での転職が続いたのか」という理由が重視されるでしょう。

30代

30代で短期離職が続くと「キャリアが安定していない」「マネジメント能力が不足している」と捉えられるリスクが高まります。

企業は30代に対して即戦力としてのスキルと安定したキャリアを求めています。そのため、転職活動ではこれまでの経験をどのように活かして、長期的に貢献できるかを具体的に伝えることが重要になるでしょう。

特に、なぜ前職が短期で終わったのかを明確に説明し、その経験を次にどう活かすかを強調する必要があります。

ただし、年単位で勤めた経験があれば特定のスキルが身に付いている可能性が高いので、短期離職の理由さえうまく伝えれば、スムーズに内定をもらえる可能性もあるでしょう。

40代

40代で短期離職を繰り返していると非常に厳しい状況になるでしょう。

大卒で社会人になっていれば約20年の社会人歴があります。企業は40代に対して、豊富な経験や安定性、そして即戦力としての貢献を期待します。しかし、短期離職の履歴が多いと「再びすぐに辞めてしまうのではないか」「組織に適応する能力が欠けているのではないか」と懸念される可能性が高まります。

さらに、年齢が上がるにつれて転職市場の競争は激化し、選考基準も厳しくなるため、短期離職の多さが大きなハンディキャップとなるでしょう。

そのため、再就職の難易度が大幅に上がり、長期的なキャリア形成が困難になるリスクが高いことを覚悟しなければなりません。

短期離職を繰り返すことにはメリットもある?

1度の短期離職であればまだしも、2回以上繰り返すとさまざまな点で苦しい状況に立たされます。その結果、働くこと自体に悲観的になっている方もいるでしょう。

しかし、何度か短期離職をしてしまっても絶望しないでください。

短期離職を繰り返すことにはいくつかのメリットもあります。

まず、短期離職を通じてさまざまな職場や業界での経験を積むことができるため、自分に合った職場環境や業務内容を見極める機会が増えます。これは1社だけで働き続けている人にはできない経験です。

また、異なる職場でのスキルや知識の習得が可能となり、結果的に多角的なスキルセットを身に付けることができることもあります。

さらに、複数の企業文化や業務スタイルを経験することで、柔軟な適応力や問題解決能力が養われ、将来的にマルチタスクをこなせる人材として評価されることもあります。

ただし、これらのメリットを享受するためには、目的意識をもって行動することが重要です。

「なんとなく仕事がつまらなくて辞めてしまう……」「人間関係がいつもうまくいかない」という人は、まず自分にある原因を解消できるようアクションを起こすことが大切ですよ。

短期離職を繰り返しても採用してくれる企業は必ずある

短期離職を繰り返す人にはいくつか共通点があり、よほどの稀なケースでない限り、転職活動が苦しくなるでしょう。

とはいえ、転職活動はあくまで企業と求職者のマッチングです。企業の数は無数にあるのであなたに合う会社はどこかに必ず存在します。

諦めずに活動し続けていれば、必ず良い会社に出会えるでしょう。

また、短期離職後の転職活動に取り組む際は、短期離職者専門求人サービスの「Zerobase」の利用がおすすめです。

「Zerobase」で求人を募集している企業は、求職者が皆短期離職者であることを事前に理解しているため、転職活動で枷となりやすい短期離職の経験がマイナスに影響しません。

通常の転職サイトや転職エージェントでなかなか内定がもらえないという方は、ぜひ1度サイトを覗いてみてくださいね。

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この記事を書いた人

実際に転職先とのミスマッチにより、入社から18日で退職した「早期退職経験者」率いる編集チーム。早期離職や離職後の転職活動にまつわる情報を、リアルな経験も交えてお伝えしていきます。

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