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転職でブランク期間に何もしてないのはまずい?面接で使える理由や例文

職歴のブランクで何もしてないのアイキャッチ

「前職を辞めてから気づいたら、何もしてないまま数カ月が経っていた……。」

そんなふうに、転職を考え始めたときにブランクの長さにハッとする人は少なくありません。特に新卒で早期に辞めた20代の方などは、面接で問われたときに何を話せばよいか悩んでしまいますよね。

この記事では、そんな“何もしていないブランク”について整理しながら、伝え方や面接での向き合い方を解説していきます。

目次

職歴にブランクがあり、何もしていないのはマズい?

「何もしていなかったブランクは、面接で不利になりますか?」という相談はよくあります。

ブランクがあるからといって即不採用になるわけではありませんが、伝え方次第で評価に差が出るのも事実です。

まずは、空白期間がなぜ気にされるのか、そもそも企業にバレるのかを整理しておきましょう。

そもそも空白期間の何が悪い?

ブランクそのものが悪いわけではありません。問題になるのは、「その期間に何をしていたのか」が説明できない状態です。

採用担当者は、履歴書に記載された空白期間を見たときに「この人は何をしていたのだろう?」と考えます。説明がないままだと、「働く意欲が低いのでは」「社会復帰に時間がかかるのでは」といった懸念が生まれやすくなります。特に1年以上のブランクがある場合は、そうした印象が強まる傾向があります。

「何もしていなかった」という期間であっても、自分なりにどう過ごしていたかを振り返って整理しておくことが重要です。

ブランク期間があることはバレる?

ブランクの有無は、基本的に履歴書や職務経歴書の記載内容で明らかになります。特に、最終職歴からの期間は企業側が必ず確認するポイントです。

また、面接で「この時期は何をしていましたか?」と質問されるケースも多く、隠し通すことは難しいと考えておいた方がよいでしょう。

無理にごまかすよりも、率直に説明したほうが誠実な印象につながりやすくなります。

職歴にブランクがあり「何もしていない」人の声

実際に職歴にブランクがある人の声を見てみましょう。

実際に職歴にブランクがあるかつ、何もしていないという方々は転職活動で苦戦を強いられているようです。また何もしていない期間に「何をすればよいか」「何をしたいか」わからなくなってしまったことで、動き出せないという人もいます。

一方で、ブランク期間に対してネガティブな感情を持っていない人もいます。確かにブランクがない人からすると、「休憩を挟んだ」と捉えられることもあるので、ブランクの存在を卑下してしまいがちです。

しかし、仕事が人生のすべてではないのはもちろん、空白期間なく働き続けるほうが偉いということもありません。そこまで思い詰めないほうがよいでしょう。

職歴にブランクがあり、何もしていない人によくある理由

ブランクには、“何かをしていなかった”のではなく、“何かをする余裕がなかった”という背景があることも多いです。

ここでは、よくあるブランクの理由とその裏側にある事情を紹介します。

家族の介護や看病

身近な人の介護や看病で生活が大きく変わることはめずらしくありません。

たとえば、親の介護が急に必要になり、仕事どころではなくなったというケース。最初は「落ち着いたらすぐに再就職しよう」と思っていたものの、気づけば数カ月、半年と時間が経っていたという人もいます。

表立って語ることが少ないだけで、介護や看病による離職・ブランクは一定数存在します。

うつや体調不良など、心身の不調で療養していた

精神的に追い詰められて退職し、そのまましばらく動けなかった人もいます。特に、前職でハードな働き方をしていた人や、強いストレスを抱えていた人ほど、気持ちを立て直すまでに時間がかかる傾向があります。

この場合、「何もしていない」と自分を責めがちですが、心や体を回復させること自体が、立派な“していたこと”といえます。

退職後、何となく再就職のタイミングを逃してしまった

「ちょっと休んでから再スタートするつもりだったのに、いつの間にか半年経っていた」

こうしたパターンも少なくありません。特に、実家暮らしや失業保険などで一時的に生活が安定していると、つい就職への腰が重くなってしまうことも。

本人に悪気がない分、「何となく過ごしていた」という感覚が強く、説明に困る傾向があります。

転職活動がうまくいかなかった

応募しても落ち続けた、面接でうまく話せなかった──そんな状態が続くと、だんだん自信を失ってしまいます。

「どうせまた落ちる」と感じるようになり、応募すら控えるようになっていった人もいます。

結果としてブランクが長引き、「何もしていない状態」ができあがってしまうのです。

起業やフリーランスを目指したがうまくいかず撤退した

独立を目指して動いていたものの、思うように軌道に乗らず撤退を選んだという人もいます。たとえば、Web制作や動画編集などを学びながら案件獲得を目指していたが、受注につながらず収入が得られなかったケースです。

この場合、表面的には「何もしていない」ように見えても、実際には試行錯誤を重ねていた期間ともいえます。

【空白期間別】転職活動でブランク有人材に対する面接官の印象

ブランク期間がどれくらいかによって、面接官の印象は少しずつ変わります。ただし、実際には「期間の長さ」よりも「理由の中身」や「今どう動いているか」が重視されることが多いです。

とはいえ、目安としてどんなふうに見られやすいかを知っておくと、対策もしやすくなります。

1カ月

ほとんど気にされません。

特に若手の場合は「次の会社を慎重に選んでいた」「有給消化と合わせて少し休んでいた」など自然な範囲に見なされることが多く、説明すら求められないケースもあります。

ただし、あまりに志望動機があいまいだったり、「何となく時間が空いた感」がにじみ出てしまうと、雑な印象になるので注意が必要です。

半年

ブランクとしてやや意識され始めるラインです。

新卒や第二新卒など20代前半なら「就活に苦戦しているのかな」と捉えられやすく、そこまで強いマイナスにはなりません。ただし30代以降では、「何をしていたか」の説明が求められるケースが増えてきます。

たとえば「親の看病で就職活動が遅れた」や「方向性を見直す時間にしていた」など、筋の通った話があれば、むしろ前向きに受け取られることもあります。

1年

明確な理由の説明が必要になる期間です

このあたりから「何となく過ごしていた」といった漠然とした説明はリスクになります。特に20代後半以降では、「意欲の低さ」「計画性のなさ」を疑われる可能性も出てきます。

一方で、心身の不調や介護など、やむを得ない事情がある場合は丁寧に伝えれば理解を得られることもあります。面接官は“正直さ”を見ています。

2年

キャリアとしての空白が目立ち始める時期です。

「なぜここまで復帰が遅れたのか」「その間に何をしていたのか」を深掘りされる傾向があります。20代ならまだポテンシャルで見てもらえる可能性もありますが、30代以降では再スタートへの覚悟や、ブランクをどう乗り越えようとしているのかが問われます。

学び直しや副業経験、資格取得など、少しでも行動していた痕跡があると印象は大きく変わります。

3年

職務経歴からの“ブランク感”が強くなるラインです。

「この人はまた職場に適応できるのか?」という点を面接官は見ています。特にITや営業など変化の激しい業界では、ブランク中にどれだけ情報をキャッチアップしていたかが問われます。

ただし、「起業にチャレンジしていた」「家族の事情でやむを得ず離職していた」など、理由に一貫性があれば再評価の余地は十分あります。

5年

再就職のハードルが最も高まる期間です。

社会との接点が長期間なかったと見なされやすく、「職場での再適応力」や「就労意欲」に疑問を持たれることも。ただし、30代半ば以下であれば未経験OKの職種や業界に軸を変えることで突破口が見つかる場合もあります。

また、学習歴や家族の事情などをしっかり説明できれば、過去より“これから”を見てもらえることもあります。

【年代別】職歴にブランクがあり何もしていない人の置かれている状況

ブランク期間がどの程度不利に働くかは、年齢によって大きく変わります。

ここでは、30代・40代・50代それぞれが「どのように見られやすいか」「市場で求められていることは何か」を解説します。

30代

30代前半であれば、まだ「ポテンシャル採用」としての余地が残されています。たとえば第二新卒枠や、未経験からのキャリアチェンジを受け入れている企業では、ブランク期間があっても「この先どう成長してくれるか」を重視してもらえる可能性があります。

一方、30代後半になると、企業側は「即戦力性」「過去の実績」に注目する傾向が強まります。ブランクが長い場合は、「職場への適応力が不安」「なぜ復帰に時間がかかったのか」といった疑問を持たれることも。

そのため、たとえ何もしていなかったとしても、何かしらの学びや行動があったことを伝えられるように準備しておく必要があります。

40代

40代でのブランクは、市場全体でも慎重に見られる傾向があります。

この年代では、「管理職経験」や「専門性の高さ」が採用の軸になることが多く、ブランクによって知識やスキルが古く見られると評価に影響が出やすくなります。

また、40代の未経験転職は選択肢が限られるため、同業種・同職種での復帰を目指す人ほど、「なぜ今戻ってきたいのか」「このブランクをどう乗り越えたのか」といった説明が重要です。

とはいえ、ブランクの理由や今後の方向性に納得感があれば、再スタートを後押ししてくれる企業もあります。前向きな姿勢をどう見せるかがカギになります。

50代

50代になると、そもそもの求人数が減るため、ブランクの有無にかかわらず選考は厳しくなりがちです。加えて、ブランク期間が長い場合は「現場感覚が鈍っているのでは」と判断されることもあり、即戦力性や適応力を強く問われます。

ただし、業界や職種によっては年齢よりも経験や落ち着きを重視するケースもあります。たとえば、人材育成や顧客対応に強みを持つ職種では、年齢を武器にできる場面もあります。

ブランクがあっても、過去の実績やこれからの貢献姿勢を冷静に整理し、伝え方を工夫することが大切です。

転職活動で使える!ブランク期間に対する質問への答え方

面接で「この期間は何をされていたのですか?」と聞かれたとき、答えに詰まってしまう人は少なくありません。ただ、「何もしていない」と正直に伝えるよりも、自分なりの意図や行動を添えることで印象は大きく変わります。

採用担当者が知りたいのは、“ブランクの有無”よりも、“その間に何を考え、どう行動してきたか”です。ここでは、特に伝えやすく納得されやすいパターンを3つ紹介します。

自己分析と職種選びの見直しに時間を充てていた

「焦って次を決めるより、自分に合った仕事を見極めたかった」という姿勢は、計画性や慎重さを感じさせます。

特に20代など若手のブランクでは、前向きな理由として受け止められやすい答え方です。

例文

「前職を離れてからは、自分が本当にやりたい仕事を見直す期間にしました。自己分析や業界研究を通じて、自分には○○業界が合っていると感じ、今回の求人に応募しました。」

心身の回復と生活基盤の安定を優先していた

体調やメンタルの不調を理由にしたブランクは、無理に隠すより、簡潔に正直に伝えたほうが誠実な印象を与えます。重要なのは、すでに回復していること、そして再出発に前向きであることを添えることです。

例文

「退職後しばらくは、心身のバランスを整えることを最優先にしていました。今は十分に回復し、働く意欲と環境が整ったと感じたため、転職活動を本格的に再開しています。」

家族の事情により、一時的に就業を控えていた

介護や家庭の事情は、本人の責任とは異なるため、理由が明確であれば理解を得やすい内容です。大切なのは、“一段落したこと”と“今は働ける状況であること”をセットで伝えることです。

例文

この数年は家族の看病を優先し、一時的に就業を控えていました。現在は環境が整い、再び社会で働きたいという思いから転職活動を行っています。

セーフ?アウト?ブランク期間で何もしていない理由

「何もしていなかった」と感じるブランクでも、伝え方を工夫すれば評価を大きく下げずに済むことがあります。

ここでは、面接でやや伝えにくい4つの理由について、採用側の受け取り方と伝え方の工夫を紹介します。

リフレッシュ期間にしていた(遊んでた)

休養目的で過ごしたブランクは、一見すると主体性がない印象を与えやすいです。特に理由があいまいなままだと、「仕事に対する真剣さが足りないのでは」と見られかねません。

この場合は、将来に向けた見直しや情報収集の期間として位置づけると、計画的な印象につながるでしょう

家事手伝いをしていた

家庭の事情に関わるため、理由としては理解されやすい側面もありますが、そのまま伝えると就業意欲が不明瞭になりがちです。

家事と両立しながらキャリアについて考えていた、生活の安定を優先していたなど、行動の意図を添えることで前向きな内容に整理できます。

ニート(ひきこもり)だった

精神的な不調や環境要因から社会との距離を置いていた場合、正直に話すことは悪いことではありません。ただし、「なぜ復帰できると思ったのか」「現在の状態はどうか」を併せて伝える必要があります。

段階的に回復し、今は就業に支障がないことを明確に伝えることがポイントです。

アルバイトをしていた

一見働いていたように思われますが、なぜ正社員でなかったのかを疑問視される場合があります。単なる繋ぎではなく、スキル維持や実務経験として意味があったことを示せると印象が変わります。

たとえば、接客や事務など、応募職種に近い業務経験があれば具体的に触れておくとよいでしょう。

ブランク期間に何もしていなくても、転職はできる

自分では「何もしていなかった」と思っているブランクも、見方を変えれば“立ち止まることが必要だった時間”といえます。

面接で求められるのは完璧な理由ではなく、その期間をどう捉え、これからどう働きたいかという前向きな姿勢です。伝え方を整えておけば、ブランクが理由で不利になることは過剰に心配しなくてかまいません。

特に、前職でのミスマッチに悩み、早期離職してしまった方は「また同じことになるのでは」と不安を抱えがちです。Zerobaseは、そうした短期離職の背景に理解のある企業のみを集めた求人サイト。ブランクや離職理由にとらわれず、フラットにあなたを見てくれる職場に出会えます

もしこれまでの時間を「何もできなかった」と感じていたとしても、大丈夫です。これからどう動くかは、今この瞬間から選び直せます。焦る必要はありません。あなたのペースで1歩を踏み出してくださいね。

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この記事を書いた人

実際に転職先とのミスマッチにより、入社から18日で退職した「早期退職経験者」率いる編集チーム。早期離職や離職後の転職活動にまつわる情報を、リアルな経験も交えてお伝えしていきます。

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