朝「仕事に行けそうにない」と感じた時の緊急対応「行けそうにない」と感じた朝にまずすべきことは、休むかどうかを判断し、職場に連絡することです。理由を整理するのは、安全を確保してからで構いません。行けそうにないと感じた朝の休む判断基準「行きたくない」と「行けない」は別のことです。気力の問題ではなく、心身が限界を超えているサインが出ているなら、休む判断は正当です。次のうち1つでも当てはまるなら、出社を見送ってください。起き上がれない、手足が震える、吐き気や頭痛が続く理由なく涙が出る、強い恐怖感や焦燥感がある「会社に行ったら取り返しのつかないことが起きる」という感覚がある厚生労働省は、職業生活で強い不安やストレスを感じる労働者が約6割にのぼると示しています。我慢して症状を悪化させるより、早期に休養をとる方が回復も早くなります。体が動かない事実そのものが、休む理由として十分です。出典:心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き|厚生労働省「行けそうにないので」と伝える欠勤連絡の方法理由を詳しく説明できなくても、欠勤の連絡は必ず入れてください。連絡手段は電話が基本ですが、声を出すのが辛い場合はメールやチャットで先に一報を入れ、後から電話する順序でも問題ありません。電話では「体調不良で本日お休みをいただけますか」の一文で十分です。詳しい理由を問われたら「うまく説明できる状態ではないのですが、出社が難しい状況です」と伝えるだけで構いません。メールであれば、次の文面がそのまま使えます。「お世話になっております。本日、体調不良のためお休みをいただきたくご連絡しました。ご迷惑をおかけし申し訳ありません。回復次第、改めてご連絡いたします。」理由を細かく説明する必要はありません。体調不良という事実を伝えるだけで、欠勤連絡として成立します。まず休む意思を伝えることを最優先にしてください。なぜか仕事に行けないときに考えられる5つの理由「行けない理由が自分でもわからない」という状態には、いくつか共通したパターンがあります。自分の状況に近い理由を知るだけで、対処の方向性が見えてきます。1)心身の疲労が限界を超えている連日の残業や休日出勤が続くと、自覚のないまま心身の疲労が蓄積されます。「特に嫌なことはない」と思っていても、体が出社を拒否するのは、エネルギーが底をついているサインです。睡眠をとっても回復しない疲労感が続くときは、蓄積疲労を疑ってください。2)適応障害・うつ病の初期症状が出ている朝だけ体が動かない、職場に近づくと動悸や吐き気が出るといった症状は、適応障害やうつ病の初期に多く見られます。「気のせいだ」と思いがちですが、これらは病気の症状です。適応障害は特定の環境へのストレス反応として発症し、職場から離れると症状が和らぐ点が特徴です。出典:No.2 いわゆる現代型のうつ病とその対策|こころの耳・厚生労働省3)職場の人間関係がストレスになっている上司からの叱責、同僚との関係悪化、ハラスメントなど、対人ストレスは言語化しにくい不調を生みやすいです。「人間関係が嫌」とはっきり言えないまま、体だけが反応している場合があります。職場の特定の人物を思い浮かべたときに気持ちが重くなるなら、人間関係がストレス源である可能性が高いです。4)業務内容への不安・恐怖が積み重なっている仕事のやり方がわからない、質問できない、ミスを繰り返しているといった状況が続くと、出社そのものへの恐怖につながります。「また失敗するかもしれない」という不安が朝のピークに達し、体を動かせなくなるパターンです。特に入社から1〜2年目に起きやすく、「自分だけがついていけていない」という孤立感が症状を悪化させます。5)自律神経の乱れが身体症状として出ている強いストレスが続くと、自律神経のバランスが崩れ、頭痛・腹痛・めまいなどの身体症状が現れます。検査では異常が見つからないことが多く、「気持ちの問題だ」と片付けられがちですが、身体症状は本物の不調です。「病院で異常なし」と言われても朝に動けない場合は、自律神経の乱れとストレスの組み合わせを疑ってください。仕事に行けない理由がわからない時の原因の探し方理由がわからないまま動けない朝は、身体や心のどこかにサインが出ていることがほとんどです。順を追って確認することで、原因を絞り込む手がかりが見つかります。仕事に行けない原因に気づくための心身チェック項目「なぜかわからないけど行けない」という状態には、自覚しにくい身体・精神の不調が潜んでいることがあります。まず以下の項目を確認してください。朝に頭痛・めまい・吐き気・腹痛がある睡眠が浅く、夜中に何度も目が覚める食欲がなく、体のだるさが続いている出勤を意識した瞬間に動悸や息苦しさが起きる気力がわかず、何もしたくない状態が3日以上続いているこれらは自律神経の乱れやメンタル不調のサインです。複数当てはまるなら、身体が限界に近づいているとみてください。厚生労働省の「こころの耳」では、5分程度でストレス度や疲労蓄積度を測定できるセルフチェックを公開しています。自分の状態を客観的に把握する最初のステップとして活用できます。出典:5分でできる職場のストレスセルフチェック|こころの耳・厚生労働省それでも仕事に行けない理由がわからない時身体に目立った不調がない場合は、職場環境や仕事内容への感情が原因になっている可能性があります。「辞めたいのか続けたいのかもわからない」という状態は、言語化できていないだけで、職場や業務への不満がすでに積み重なっているサインです。「特定の人がいなければ職場に行ける」と感じるなら、人間関係が主な原因です。「その仕事にまったく達成感を感じない」なら、職種や業務内容のミスマッチが考えられます。「ある時期を境に突然行けなくなった」場合は、業務量の急増や環境の変化がきっかけになったと推測できます。当てはまる数が多いほど、原因は心身よりも職場環境の側にあると判断していいでしょう。【口コミ】仕事に行けない理由がわからない人は多い「理由がわからないまま出社できない」という状態は、決して珍しいことではありません。Xには同じ悩みを言葉にした投稿が数多くあります。仕事に行けない理由がわからない人のXでの声「仕事に行けない、理由が自分でもわからない」という投稿がXに複数見られます。なかには「仕事も嫌いじゃない、職場の人も優しい、なのに行けない。涙が止まらない」と打ち明ける人もいます。環境に問題がないからこそ、「これは怠けなのか、そうじゃないのかもわからない」という二重の混乱に陥りやすいのが、この状態の特徴です。「不安が強すぎて行けないなんて社会人失格だ」と自分を責める声も少なくありません。しかし、理由を言語化できないこと自体が、心身のサインである場合があります。前章で紹介したとおり、疲労蓄積や自律神経の乱れは自覚しにくく、「なぜか動けない」という形で先に体に出ることがあります。自分を責める前に、まず状態を客観的に把握することが大切です。自分の働き方や職場環境が合っているかどうかを見直すことが、こうした状態を抜け出す糸口になることもあります。https://twitter.com/N102Vip/status/2020515238194389167https://twitter.com/U_chan17k/status/1867704403169620211https://twitter.com/arisuki823/status/1820675207675424975https://twitter.com/bunnadab0naw/status/1789185559988158932https://twitter.com/yamuyamu6080/status/2011607756885901372日本では導入が遅れている仕事のカウンセリング欧米では職場のカウンセリングが広く普及していますが、日本では利用をためらう文化的な背景もあり、相談窓口があっても活用されないケースが少なくありません。どこに相談できるかを知っておくだけで、いざというときの行動が変わります。企業のカウンセリング窓口メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業所の割合は63.2%にとどまっています。従業員50人以上の事業所では94.3%が対策を実施していますが、中小企業では取り組みが十分でない職場も多いのが現状です。出典:令和6年「労働安全衛生調査(実態調査)」の概況|厚生労働省また、従業員50人以上の事業所には、ストレスチェックの実施が法律で義務づけられています。自社でストレスチェックを受けたことがあれば、その結果をきっかけに産業医や相談窓口につながることができます。まず人事部門や総務担当者に「相談できる窓口があるか」と確認してみてください。出典:ストレスチェック制度について|厚生労働省その他のカウンセリング窓口職場に窓口がない場合や、社内の人に知られたくない場合は、外部の相談機関を使うことができます。厚生労働省が運営する「こころの耳」では、電話・メール・チャットによる相談を受け付けており、地域の相談機関も検索できます。出典:こころの耳の相談窓口|厚生労働省「仕事に行けない理由がわからない」という段階でも、相談窓口は利用できます。明確な診断や深刻な症状がなくても、話を聞いてもらうだけで原因が整理されることがあります。一人で抱え込まず、まず外部の窓口に連絡することを検討してみてください。なぜか仕事に行けないときは「キリカエテ」診断をしてみようここまで読んで「自分がどの状態にあるのか、まだはっきりしない」と感じている方には、セルフチェックから始めることをおすすめします。「キリカエテ」は、今の自分の状態を診断できる無料のサービスです。働き方診断を通じて、自分に向いている働き方や職場の条件を整理できるため、「なんとなくつらい」を言語化する第一歩として使えます。転職エージェントや退職代行サービスの比較情報も掲載しているので、次の行動を考え始めたときにも役立ちます。朝に体が動かない、理由がわからないまま会社を休んでいる、そういった状態は、放置するほど選択肢が狭まります。「まず自分の状態を知る」だけでも、気持ちが少し楽になることがあります。診断は5分程度で完了するので、今日の朝の時間に試してみてください。