前の会社なら仕事も分かるし、知っている人もいる。戻れるなら戻りたいけど、面接で落とされたらちょっと気まずいですよね。
そもそも、一度自分から辞めた会社に、もう一度入社できるのでしょうか。
結論からいうと、出戻り転職は珍しいものではありません。ただし、以前働いていたからといって、必ず採用されるわけでもありません。
この記事では、出戻り面接で落ちる理由や、よく聞かれる質問と回答例を紹介します。「落ちたら元同僚にバレる?」「気まずくならない?」といった疑問にも答えていきます。

前の会社なら仕事も分かるし、知っている人もいる。戻れるなら戻りたいけど、面接で落とされたらちょっと気まずいですよね。
そもそも、一度自分から辞めた会社に、もう一度入社できるのでしょうか。
結論からいうと、出戻り転職は珍しいものではありません。ただし、以前働いていたからといって、必ず採用されるわけでもありません。
この記事では、出戻り面接で落ちる理由や、よく聞かれる質問と回答例を紹介します。「落ちたら元同僚にバレる?」「気まずくならない?」といった疑問にも答えていきます。
最近では、退職した元社員を再び採用する「アルムナイ採用」を取り入れる会社もあります。
マイナビの2026年3月度の調査では、アルムナイ採用を実施している企業は43.6%でした。
ただし、これは出戻り採用を行っている企業の割合。出戻り面接の合格率ではありません。
実際に出戻り面接を受けた人のうち、何%が落ちるのかを示す全国共通のデータはありません。(2026年時点)
出典:マイナビ「2026年3月度 中途採用・転職活動の定点調査」
以前働いていた会社なら、仕事の進め方や社風を知っていることは強みです。
ただし、会社側もあなたのことを知っています。よくも悪くも、昔の働きぶりや辞め方まで知られているのが、普通の転職との大きな違いです。
出戻り面接で落ちる理由としては、主に次の5つが考えられます。
落ちる理由 | 会社側が気にすること |
|---|---|
今の会社が嫌だから戻りたい | また嫌なことがあれば辞めそう |
辞めるときにトラブルがあった | 同じ問題が起きそう |
元同僚との関係がよくなかった | 現場が受け入れにくい |
求めるスキルが変わっている | 今の仕事を任せられるか不安 |
給与や役職の希望が合わない | 会社の条件と折り合わない |
出戻り面接でありがちなのが、「転職先が合わなかったから戻りたい」というケース。
例えば、転職してみたら上司と合わなかったり、思っていた仕事と違ったり。「前の会社って、意外と働きやすかったんだな」と気づくこともあるでしょう。
ただ、面接でそれだけを話してしまうと、会社側は少し不安になります。
今の会社への不満が、戻りたいきっかけでも構いません。
ただ、前の会社の何がよかったのか、もう一度そこで何をしたいのかまで説明できないと、志望理由としては弱くなってしまいます。

普通の転職なら、以前の職場でどんなふうに働いていたかは、応募書類や面接で伝えることが中心になります。
一方、出戻り転職は違います。
当時の上司や同僚が、あなたの仕事ぶりを覚えている可能性があるからです。
例えば、こんな辞め方をしていた場合。
人事担当者が前の上司に確認したとき、「また一緒に働くのは難しいかも」と言われることもあるでしょう。
もちろん、退職時に揉めたからといって、あなたが悪かったとは限りません。
ただ、会社にどんな印象が残っているかが、出戻りの選考に影響することはあります。
「人事の人は歓迎してくれたのに、面接で落ちた……」
そんなケースもあるでしょう。
というのも、実際に一緒に働くのは人事担当者ではなく、配属先のメンバーだからです。
例えば、以前の上司とは仲がよくても、同僚とは仕事の進め方をめぐって衝突することが多かった場合。会社としても、現場の意見を無視してまで再雇用するのは難しいかもしれません。
反対に、以前の同僚や上司から「また一緒に働きたい」と思われていれば、プラスに働く可能性もあります。
ただし、在籍当時と今では、メンバーや責任者が変わっていることも……。
昔は仲がよかったから大丈夫、とは限らないのが出戻り転職です。
「昔働いていたんだから、仕事は分かるはず」と思っていても、会社の状況は変わっているかもしれません。
以前は問題なくできていた仕事でも、今は別のスキルが必要になっていることがあります。
また、当時のポジションがすでに埋まっていて、別の役割での採用を考えているケースもあるでしょう。
マイナビの調査では、アルムナイ採用を実施してよかったこととして、「即戦力として活躍してくれたこと」が最も多く挙げられました。
会社が期待しているのは、単に昔の仕事を覚えている人ではなく、今の職場でも活躍してくれる人なのです。

出戻りだからこそ、待遇面が難しくなる場合もあります。
例えば、前の会社では年収300万円だった人が、転職先で400万円まで上がったとします。
出戻りするなら今と同じ400万円は欲しい、と思うのも自然でしょう。
ただ、会社側には給与の基準があります。今いる社員とのバランスも考えなければなりません。
実際、マイナビの調査でも、企業側の課題として、既存社員との待遇差による不満が挙げられています。
出戻り面接では、普通の転職面接と同じように、これまでの経験や志望動機を聞かれます。
ただ、やっぱり気になるのは、「一度辞めたのに、どうして戻りたいの?」という部分です。
前に辞めた理由は、出戻り面接でも確認されることがあります。
会社側も当時の事情を知っている可能性があるので、無理にきれいな理由を作る必要はありません。
例えば、別の業界に挑戦したくて辞めたなら、そのまま説明してOKです。
回答例
当時は別の業界にも挑戦してみたい気持ちが強く、転職を決めました。実際に違う環境で働いたことで、仕事の進め方や考え方の違いを経験できたと思っています。
大切なのは、辞めたことを無理に失敗だったと話さないこと。
当時はその選択をした理由があったはずですし、転職したからこそ得られた経験もあるでしょう。
おそらく、出戻り面接で特に気になる質問でしょう。
ここで「前の会社のほうが働きやすかったので……」とだけ答えると、少し物足りません。働きやすい会社なら、ほかにもあるかもしれないからです。
例えば、こんな伝え方が考えられます。
回答例
他社で働いてみて、以前の職場は部署間の連携が取りやすく、仕事を進めやすい環境だったと実感しました。今は別の会社で顧客対応の経験も積んでいるので、それを活かしてもう一度貢献したいと考えています。
「外に出てみて分かった前職のよさ」と「今の自分ができること」をセットで考えると、自然な志望理由になりやすいです。
出戻り面接で、会社側が気にするポイントの一つです。
例えば、以前は残業が多くて辞めたのに、今も同じ働き方が続いていたとしたらどうでしょう。再入社しても、また同じ不満を感じるかもしれませんよね。
だからこそ、「もう絶対に辞めません!」と言い切るだけでは、あまり説得力がありません。
回答例
当時は業務量の多さが退職理由の一つでした。ただ、今回お話を伺って、今は担当業務の分担が進んでいると知りました。自分自身も他社で仕事の優先順位をつける経験を積んだので、以前とは違う形で働けると考えています。
マイナビの調査でも、出戻り転職した理由で最も多かったのは、「以前退職した会社の問題点が現在は解消されている」でした。
ちなみに、前に辞めた原因が今も残っているなら、本当に戻って大丈夫か考えたほうがいいかもしれません。
面接は採用してもらうための場ですが、自分がもう一度働きたい会社かを確認する場でもあります。

普通の転職なら、落ちても元の職場には関係ありません。
一方、出戻り面接はそうはいかない可能性もあるので、気になってしまいますよね。
まず、面接を受けたことが社内に絶対バレないとは言えません。
例えば、人事担当者が以前の上司に「この人、また応募してきたんだけど、昔はどんな感じだった?」と聞くことも考えられます。
その場合、以前の上司には再応募の事実が伝わるでしょう。
また、仲のよい元同僚に「戻ろうと思っている」と相談していれば、その時点で応募することは知られています。
一方、採用に関する個人情報は適切に管理する必要があり、選考結果を無関係な社員にむやみに広めてよいわけではありません。
ここは正直、以前の人間関係によります。
仲のよかった元同僚なら、「残念だったね」と声をかけてくれるかもしれませんが、退職時に揉めた相手がいれば、気まずく感じる可能性もあります。
ただ、落ちたからといって、必ず笑い者になるわけではありません。
そもそも会社の採用は、本人の能力だけで決まるものではなく、募集枠やタイミングにも左右されます。
また、元同僚から紹介してもらっていた場合は、選考結果を相手も把握していることがあるでしょう。
そのときは「紹介してくれてありがとう」と、一言伝えておけば十分です。
出戻り面接で落ちると、普通の転職よりショックが大きいかもしれません。
ただ、会社が以前と同じ人材を求めているとは限りませんし、単純に募集枠が埋まっていた可能性もあります。
落ちた理由がすべて分かるわけではありませんが、できることから整理していきましょう。

もし以前の上司や知り合いの社員を通じて応募したなら、可能な範囲で理由を聞いてみるのもありです。
今回は残念でしたが、選考の機会をいただきありがとうございました。もし差し支えなければ、今後の転職活動の参考にしたいので、今回見送られた理由を教えていただけますでしょうか。
もちろん、会社側が理由を詳しく教えてくれるとは限りません。
無理に聞き出す必要はありませんし、結果に納得できないからといって、何度も問い合わせるのは避けたいところです。
出戻りに失敗したときこそ、一度考えてみてほしいこと。
それは、「前の会社に戻りたかった理由って、何だったんだろう?」ということです。
例えば、こんな理由があるかもしれません。
こうして見てみると、前の会社でなければ実現できないことばかりではありませんよね。
例えば、元同僚との関係がよかったなら、社員同士で相談しやすい会社を探してみる。
仕事内容が好きだったなら、同じ仕事ができる別の会社も候補に入れる。
こんなふうに、前職のよかった部分を分けて考えると、次の仕事探しにもつながります。
自分に合う働き方がよく分からない場合は、「働き方タイプ診断」で仕事に求める条件や価値観を自分なりに整理してみるのもおすすめです。
一度出戻り面接に落ちたからといって、今後ずっと応募できないとは限りません。
例えば、今回は希望する部署に空きがなくても、数年後には新しい募集が出るかもしれません。
ただし、会社によっては再応募までの期間や、元社員を採用するための条件を決めている場合もあります。
また、今の会社で必要な経験を積むことで、次回は以前と違う評価を受けられる可能性もあるでしょう。
もちろん、すぐに再応募しても採用される保証はありません。
どうしても戻りたい理由があるなら可能性を残しつつ、別の会社も探しておくのが現実的です。

出戻り面接に落ちたからといって、これまでの仕事の経験が無駄になるわけではありません。
むしろ、一度ほかの会社で働いたからこそ、自分に合う環境や、苦手な働き方が分かってきた人もいるでしょう。
例えば、前の会社に戻りたかった理由が「先輩が丁寧に仕事を教えてくれたから」なら、次は教育体制がしっかりした会社を探してみるのもよさそうです。
また、短期離職を経験している人は、職歴だけで判断されるのではなく、これからの意欲や人柄も見てくれる企業を探したいところです。
短期離職者向けの就職・転職プラットフォーム「Z-base」では、短期離職に理解のある企業の求人を探せます。
また、今の職場を辞めたいけど、出戻り以外に何ができるか分からないという人は、診断サービス「キリカエテ」で選択肢を確認してみるのもおすすめです。
前の会社に戻れなかったとしても、同じくらい働きやすい職場がほかにないとは限りません。
前職で好きだったこと、反対に嫌だったことも整理しながら、自分に合う会社を探してみましょう。
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