現在33歳のマイルマンさんは、かつて二度の短期離職を経験しました。
新卒で入社した物流会社では深夜におよぶ激務とアナログな体制に限界を感じ、1年半で退職。
心機一転、広告営業に挑戦するも、今度は上司からの激しいプレッシャーによりわずか3ヶ月で体調を崩してしまいます。
一時は「短期離職」というレッテルに苦しみながらも、現在は事務職として8年以上同じ会社で安定して勤務。
波乱の20代を乗り越え、自分に合った環境を見つけるまでのリアルな軌跡を伺いました。
Zターン編集部マイルマンさん、本日はインタビューへのご協力ありがとうございます!まずは1社目の物流業界でのお話から伺えますか?
マイルマンよろしくお願いします。1社目は物流倉庫での事務職でした。メーカーからの指示を加工して、倉庫の作業員の方へ「何時に、どこへ、何を出すか」を流す役割です。もともとコンビニのアルバイト経験から「物流は社会のインフラだ」とやりがいを感じて、新卒でこの業界を選びました。
Zターン編集部学生時代から志がしっかりされていたんですね。でも、そこを1年半で退職された。何が一番の要因だったのでしょうか?
マイルマン想像以上のハードワークでしたね。繁忙期には朝の5時に仕事が終わって、また朝の10時に出勤……という生活の繰り返しでした。有給も免許更新のための半休がやっとで、ワークライフバランスなんて全くありませんでした。
Zターン編集部朝5時……!それは心身ともに限界が来そうですね……。
マイルマン加えて、紙やFAXが主体の極端にアナログな環境にも限界を感じていました。ミスも起きやすいですし、これをデジタル化すればもっと効率的になるはずだと声を上げたのですが、新人の意見はなかなか通りませんでしたね。次第に「この生活には終わりが見えないな」と思うようになり、踏ん切りをつけました。
Zターン編集部退職後は、群馬から引っ越しをして環境を変えてから転職活動をされたそうですね。2社目の広告営業はどうでしたか?
マイルマン広告代理店で学校向けの広告枠を売る仕事でした。新規の飛び込みやテレアポがメインだったのですが、ここは前の会社とは別のベクトルできつかったですね。一番は上司からのプレッシャーでした。
Zターン編集部具体的に、どのようなプレッシャーだったのでしょうか……?
マイルマン毎朝1時間ほどの説教から始まり、外出中も案件が取れないと電話やLINEでひっきりなしに詰められるような状態でした。ノルマの金額や件数についても、かなり強めに言われていましたね。
Zターン編集部それは相当なストレスですね。セリフを伺うだけでも胸が痛みます。
マイルマン結局、医者からも「ストレスによる体調不良」と診断を受け、これ以上は無理だと判断して3ヶ月で退職しました。1社目の時は「1年半続けたから次も見つかるだろう」と前向きでしたが、さすがに2社目が3ヶ月となると、その後の転職活動は一気にハードルが上がった記憶があります。
Zターン編集部2社目の後の転職活動では、やはり「短期離職」がネックになったのですか?
マイルマンはい。書類や面接で「またすぐに辞めるのではないか」というイメージを持たれることが多く、苦戦しました。それでも、少しずつゆっくり活動を続け、今の事務職の仕事に出会うことができました。
Zターン編集部現在はもう8年も同じ会社で働かれているんですよね。素晴らしいです!
Zターン編集部では、当時の自分に何かアドバイスを送るとしたら、どんな言葉をかけますか?
マイルマン「もう少し落ち着いても大丈夫だよ」と言ってあげたいですね。当時はパニックのような状態で、何も手につかないほど追い詰められていました。でも「死ぬわけじゃない」と考え、少し肩の力を抜いて向き合っていれば、また違った結果もあったかもしれません。
Zターン編集部「死ぬわけじゃない」というのは、今苦しんでいる人にも響く言葉だと思います。本日は貴重なお話をありがとうございました!
短期離職を繰り返すと「自分に問題があるのでは」と自責の念に駆られがちですが、その後8年以上安定して勤務できているという事実が、問題は「本人」ではなく「環境とのミスマッチ」にあったことを何よりも証明しています。「死ぬわけじゃない」というマイルマンさんの力強いメッセージは、今まさに限界を感じている方にとって、一歩踏み出すための大きな勇気になるはずです。