上司に退職を切り出せない、パワハラで出社するだけでつらい。そんな状況で退職代行の利用を考えるとき、頭をよぎるのは「使った後、どうなるのか?」という不安ですよね。
この記事では退職代行を使った人のその後を7つのパターンに分けて、良かった点と苦労した点の両方を具体的に紹介します。

上司に退職を切り出せない、パワハラで出社するだけでつらい。そんな状況で退職代行の利用を考えるとき、頭をよぎるのは「使った後、どうなるのか?」という不安ですよね。
この記事では退職代行を使った人のその後を7つのパターンに分けて、良かった点と苦労した点の両方を具体的に紹介します。
退職代行を使ったあとの状況は、人によって大きく違います。
すんなり次のステップに進めた人もいれば、思わぬ壁にぶつかった人も。
まずは実際にどんなケースがあるのか、具体的に見ていきましょう。
退職代行は退職の意思を会社に伝える手続きを代行するサービスです。
会社と直接話さずに辞められる反面、なぜ辞めたいのかを自分の言葉で整理する機会がないまま退職日を迎えてしまうことがあります。
面接で「前職を辞めた理由」を聞かれたとき、感情的な不満しか出てこず、うまく説明できなかったという声は少なくありません。
退職の勢いだけで動いてしまうと、転職活動の入り口でつまずきやすくなります。

退職代行を使う人の多くは、出社せずにそのまま退職するケースがほとんどです。
そのため業務の引き継ぎ資料や貸与物の返却が済んでおらず、退職後も会社から郵送物や連絡が届き続けることがあります。
備品の返却先を確認する電話や、業務データの所在を尋ねるメールなど、退職代行の利用後も細々としたやり取りが数週間続いたという体験談も見かけます。
会社によっては退職代行業者を通じて必要事項を伝えても、実務的な確認は本人宛てに来ることがある点は理解しておきましょう。
離職票や源泉徴収票といった書類は、退職後の失業給付申請や転職先での手続きに欠かせません。
会社は離職日の翌々日から10日以内にハローワークへ資格喪失届を提出し、そのうえで離職票が発行される仕組みになっています。
出典:Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)|厚生労働省
退職代行を使って会社と疎遠なまま辞めた場合、この手続きが後回しにされ、書類の到着が想定より遅れることがあります。
転職先への提出期限がある書類ほど、受け取りの遅れは実害につながりやすいので、退職から2〜3週間経っても届かない場合はハローワークに相談する、あるいは会社に直接問い合わせるといった対応が必要になります。
入社から数か月というタイミングで退職代行を使うと、転職活動では短期離職の経歴が採用担当者の目に留まります。
「なぜすぐに辞めたのか」という質問に対して準備なく臨むと、回答があいまいになり、選考が長引いたり不採用が続いたりすることがあります。
会社と顔を合わせずに辞めたことに対して、後になって「もう少し自分で伝えられたのでは」と気持ちが引っかかる人もいます。
ただこの感情は、退職代行を使ったこと自体が誤りだったからというより、限界まで我慢して選択肢が退職代行しか残っていなかった状況そのものに原因があることが多いです。

一方で、退職代行を使ったことで精神的に楽になったという声も数多くあります。
上司からの電話や引き止めの連絡を一切受けずに済んだことで、退職後すぐに気持ちを切り替えて転職活動に集中できたというケースです。パワハラや長時間労働が続いていた職場ほど、この効果は大きく現れます。
会社との接触を断つこと自体が回復のきっかけになる人もいる、というのは覚えておいて良い視点です。
無理に自分で言い出そうとして状況が悪化するより、代行を使って距離を置く選択が結果的に心の健康を守ることもあります。
実際、退職代行を使って辞めた事実を転職先の面接で聞かれることはほとんどなく、経歴書や職務経歴書に記載する必要もありません。
退職の手段そのものが転職活動の足かせになることは基本的にないと考えて差し支えないでしょう。
ここではXに投稿された実際の声をもとに、退職代行を使った人がその後どうなったのかを見てみましょう。
長年勤めた会社を退職代行で辞め、今は別の会社で平和に働けているという声があります。
この方は上司が変わったタイミングから体調を崩し、限界を感じて依頼したそうで、投稿には「もっと早くに辞めたらよかった」という一言が添えられていました。
別の投稿では、病みながら出社を続けていた方が「辞めたいと伝える勇気がなかった」「メンタル的にも限界だった」と振り返り、退職代行を使ったことで実際に会社を辞められたと明かしています。この方は弁護士が関わっているような信頼できる業者を選んだほうがいいとも助言しており、良かったという結果の裏には業者選びの慎重さがあったことがうかがえます。
こうした声に共通するのは、辞めたくても辞められない状況を自力では抜け出せなかったという事実です。
ただ、退職代行はあくまで「辞める」ための手段であり、辞めた後にどう働くか、あるいは働き方そのものを見直すかは別の問題です。
https://twitter.com/Kifikhc/status/2086002611476631900
https://twitter.com/IG5di/status/2081686842622038222
https://twitter.com/okiLuku2/status/2079522790424609113
退職代行サービスに対し、退職日や有休消化などの条件交渉は一切してくれない、書類手続も備品返却もやってくれないのに何万も払うことに疑問を感じている人もいます。
また、知恵袋には以下のような投稿もありました。
退職代行に依頼して2週間以上経ちましたが退職代行を通して職場から"引き継ぎ"という項目で毎日連絡が来ます。私じゃなくても答えられるものばかりで正直嫌がらせにも捉えられる量にも関わらず、退職代行からは損害賠償をひきあいに出され引き継ぎには答えて下さいの一点張りです。
法律上、できることとできないことがあり、退職代行を使ったからといって、完全にスパッと会社との関係を断ち切れるとも限りません。
https://x.com/m0nkey_88/status/2064964060786163739
https://x.com/anzaikyo1/status/1788170904503230726
退職代行はストレスから逃れる手段として広まりましたが、使えば必ず円満に終わるわけではありません。
転職活動や退職元とのやり取りで、思わぬ壁にぶつかるケースもあります。
原則、退職代行を使ったこと自体が、応募先の企業に自動的に伝わる仕組みはありません。
履歴書や職務経歴書に記載する義務もなく、面接で聞かれない限り話す必要もない情報です。
ただし、退職理由や在籍期間の説明が曖昧だと、面接官に違和感を持たれることはあります。
注意したいのは業界が狭い場合です。同業他社への転職では、前職の関係者づてに退職の経緯が伝わることがあります。とくに退職代行が原因で職場が混乱したような辞め方をしていると、噂として広がるリスクはゼロではありません。

退職代行を使っても、会社側が本人に直接連絡してくることがあります。これは違法ではなく、退職代行の運営元がどこまで対応できるかによって差が出る部分です。
弁護士が運営する退職代行であれば、有給消化や退職金の交渉、未払い賃金の請求まで代理で対応できます。
一方、弁護士資格を持たない民間業者が交渉行為まで踏み込むと、非弁行為(弁護士法に違反する法律事務の取り扱い)にあたるおそれがあります。
労働組合が運営する退職代行は、団体交渉権を根拠に一定の交渉ができますが、これも範囲には限界があります。有給消化や退職日をめぐって会社と揉めたり、損害賠償をほのめかされたりするケースもゼロではありません。
退職代行を使うと、上司や同僚との関係は基本的に途切れます。突然の連絡で退職を知らされた側からすれば、良い印象を持たれないことがほとんどです。
この断絶は、退職後にじわじわ影響してくることがあります。前職に在籍証明書の発行を頼みにくくなったり、転職先から前職への在籍確認で気まずさが生じたりする場面です。
人間関係を完全に断ち切る覚悟があるかどうかは、退職代行を選ぶ前に考えておきたいポイントです。
退職代行を使うと会社とのやり取りがなくなるぶん、離職票や社会保険の手続きがちゃんと進むのか不安になりますよね。
ここでは退職後に必ずぶつかる手続きの疑問を、ひとつずつ具体的に答えていきます。
離職票は退職日から2〜3週間ほどで自宅に郵送されるのが一般的な流れです。
会社がハローワークに離職証明書を提出し、その内容をもとに離職票が発行されるため、退職代行を使った場合でも手続きの主体は会社側にあります。源泉徴収票や社会保険資格喪失証明書もおおむね同じ時期に届くケースが多いですが、会社の事務処理が遅れて1ヶ月以上たっても届かないことも珍しくありません。
届かない場合は、まず退職した会社の総務や人事に督促の連絡を入れるのが基本です。それでも動きがなければ、住居地を管轄するハローワークに相談すれば会社への指導や督促をしてもらえます。
退職を証明できる書類(退職証明書や退職届の控え、給与明細など)を持参すると手続きがスムーズです。
失業保険(雇用保険の基本手当)を受け取るには、離職票を持って住居地のハローワークで求職の申込みをする必要があります。
自己都合退職の場合は給付制限期間があり、実際に手当が振り込まれるまで数ヶ月かかる点は覚えておきましょう。
出典:雇用保険の具体的な手続き|ハローワークインターネットサービス
社会保険や税金の切り替えは、退職後14日以内を目安に動くのが安心です。手続きの内容は次のとおりです。
手続き | 内容 |
|---|---|
健康保険 | 会社の健康保険を任意継続(最長2年)するか、市区町村の国民健康保険に切り替える |
年金 | 厚生年金から国民年金第1号被保険者への切り替えを市区町村窓口で行う |
住民税 | 会社の給与天引き(特別徴収)から自分で納付する普通徴収に切り替わる |
有給休暇の消化は労働者の権利なので、退職代行を通じて申し出ても問題なく認められます。
実際、多くの利用者が退職日までの有給を消化するかたちで最終出社日を迎えています。
ただし未払い給与や残業代の請求となると話が変わります。金銭交渉が発生する場合、弁護士や労働組合が運営する退職代行でなければ法律上代理交渉ができません。
民間企業が運営するサービスは会社への「伝達」はできても、金額をめぐる交渉権がないためです。
パソコンや制服、社員証、健康保険証といった貸与物は、退職代行が指定する方法にしたがって郵送で返却するのが一般的です。多くの場合、退職代行の担当者が返送先の住所や梱包方法まで案内してくれるので、それに沿って進めれば出社の必要はありません。
ロッカーや机に私物が残っている場合は、会社側に段ボールへの梱包と着払いでの発送を依頼する流れになります。退職代行から会社への連絡時にあわせて伝えてもらえるケースが多いので、依頼段階で私物リストを詳しく伝えておくと回収漏れを防げます。
ここまで見てきたように、退職代行を使ったこと自体がその後の再就職を不利にするわけではありません。
ただ、勢いで辞めた反動で「なぜ辞めたのか」を言葉にできないまま転職活動に入り、面接で答えに詰まったり、同じような職場を選び直してしまったりする人がいるのも事実です。
退職代行はつらい状況から抜け出す手段として有効ですが、そのあとの動き方まではセットになっていません。
次の仕事を急いで探す前に、辞めた理由と次で避けたいことを整理する時間を作ってみましょう。
転職一択で考えず、休養やスキル習得、専門家への相談を含めて選択肢を広げると、次のミスマッチを防ぎやすくなります。
何から手をつければいいか迷う場合は、「キリカエテ」のような診断サービスを使う方法もあります。
質問に答えるだけで今の悩みや状況が整理され、転職エージェント、キャリアコーチング、カウンセリング、退職支援、法律相談、スクールなど、自分に合った次の一手を提案してくれます。
退職代行を使ったあと「すぐ転職すべきか分からない」「次に何をすればいいか迷っている」なら、一度試してみる価値はあるでしょう。
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